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2015-07-20「肉こそパワーの源」長寿のカギにぎる肉食シニア 鬱や自殺予防にも

「肉こそパワーの源」長寿のカギにぎる肉食シニア 鬱や自殺予防にも効果が…

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なんでもバランスでしょうね!

 高齢者に「肉好き」が増えている。健康維持に効果があるとされた粗食とは一線を画し、「お肉こそパワーの源」と話す高齢者も。肉は老化防止に役立ち、積極的に食べる人ほど長生きするとの専門家の指摘もある。“肉食シニア”は、長寿への鍵をにぎっているようだ。(三宅陽子)

 ■300グラムのサーロインステーキ

 「お肉を食べるとパワーが出る」。梅雨の晴れ間がのぞいた6月上旬、東京都豊島区巣鴨のステーキ店「中輪手(なかわで)」で、横浜市の井出三津彦さん(69)は網焼きされた牛タンを口いっぱいに頬張る。

 「私たちの小さいころ、肉は最高のごちそうであこがれだった。今はお年寄りの方が肉好き。若い人の方が粗食なのでは」と井出さん。同じく「肉好き」という友人の篠原丕(ひろし)さん(70)も「おいしいねえ」とはしを進める。

 同店にはステーキを目当てに訪れる高齢者も多く、「300グラムのサーロインステーキを注文する方も多いですよ」とオーナーの林富雄さん(65)は笑う。

 高齢者が好む食事といえば穀類や野菜を中心とした粗食が思い浮かぶが、団塊の世代を含む今の60代は「肉好き」へと変化している様子がうかがえる。

 厚生労働省の平成25年の調査によれば、60~69歳の1日の肉類摂取量(平均値)は77グラムで、10年前の57グラムから増加。40~60代の男女2700人に「肉料理が好きか」を尋ねた博報堂新しい大人文化研究所の24年の調査でも、60代の男性の86・0%、女性の78・7%が肉料理を「好き」と答えた。

 ■認知症など老化予防にも寄与

 「今の60代はバブルを経験している世代。さまざまな食経験があり、ブランド牛など高級な肉も若いころから食べてきた人が多い。肉料理を普段の食事の中に抵抗なく取り入れており、外食でも肉を好んで食べている」

 肉好きの高齢者が増えている背景について、日本元気シニア総研・研究委員栄養士の藤原隆子氏はそう語る。

 肉を食べる習慣があることは、高齢者の健康維持にも大きく貢献するようだ。

 「もともと高齢者は加齢に伴って食が細くなりがち。低栄養状態にも陥りやすい。栄養不足の状態が続くと、細菌やウイルスに対する抵抗力が衰えたり、血管の壁がもろくなったりと老化が進行する。認知機能が低下しやすいことも分かってきている」と藤原氏。こうした老化予防に役立つとして注目を集めるのが肉だという。

 ■バランスよい食事と生きがいを感じながら生活

 桜美林大名誉・特任教授(老年学)の柴田博氏も、「肉をしっかり食べることは、健康に長生きするためには欠かせない」と話す。

 肉からは良質なタンパク質を取ることができるといい、ほかにも脂肪を燃焼させてエネルギー源とする「カルニチン」▽食べることで幸福感をもたらす「アナンダマイド」▽鬱や自殺予防に効果があるとされる「トリプトファン」-といった心身の健康維持に必要な成分も多く含まれる。鉄分も多いという。

 柴田氏によると、植物性食品に偏っていた日本人の食事は昭和40年ごろからコメが減り、肉や牛乳などの動物性食品の摂取量が増える「食の欧米化」が進行した。全タンパク質に対する動物性タンパク質の割合が50%を超えた50年代半ば以降、日本は初めて平均寿命の世界一となったという。

 厚生労働省によると、50~60代、70歳以上の高齢者が1日に取るべきタンパク質の推奨量は男性が60グラム、女性が50グラム。具体的には、薄切り肉なら3枚程度(約60~70グラム)、魚なら一切れ(約80グラム)といったところだ。

 ただ、肉だけを食べていればいいというわけではもちろんない。柴田氏は「多様な食品をバランスよく取ることが重要。食品を多様に取っている人ほど生活機能の低下が少ないことも分かっており、動物性タンパク質はもちろんのこと、いろいろな食品を満遍なく取ってもらいたい」とアドバイス。適度な運動も取り入れ、生きがいや楽しみを感じながら日々の生活を送ることも重要なポイントといえそうだ。

産経新聞 7月20日(月)10時30分配信

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