2006-05-03 [ びぼうろくグループのカレンダー ]

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2006-05-03

本::河出書房新社創業120周年記念出版・第一弾『骰子の7の目 シュルレアリスム画家叢書』増補新刊第1巻『ルネ・マグリット』発売

《—幻の名著<シュルレアリスム画家叢書「骰子の7の目」>再創刊! 》
 刊行によせて——編集者より
 1973年、このシリーズは、まだアンダーグランド文化が若者たちの間で熱く語られ、 支配するなか、かつてない異様な美術書としてむかえられた。そんな記憶がする。
 監修者の瀧口修造さんは、<流通言語>に疑いを抱きジャーナリズムへの関与から身を引き、詩作と隠遁の日々を送っていた。私はそんな風聞を信じておそるおそる近づいた。大阪万博も終幕をむかえた1970年の秋だった。
 ところが彼はファントマのごとく、唐十郎土方巽武満徹磯崎新草間彌生赤瀬川原平オノヨーコたちのイベントに風のようにあらわれては、風のように去ってゆくのを、私は見、知った。
 やがてそれらの顛末は、数か月後に国際シュルレアリスム誌に掲載された。彼は夜寝ることを知らぬ情報部員であった。アンドレ・ブルトンのようにインターナショナルな。詩と自由とエロスのトリニテを夢見て。
 こんどの重版は、巖谷國士氏のいうように奇跡に近い復刊といってもよい。 共同出版のパートナーであるフランス出版社が無断で版権・原版を放棄してしまい、ここ数年来出版不可能の状態であったから。
 瀧口修造さんをはじめ、当時我々とも交流のあった巨匠たちもなくなったが、シュルレアリスム運動を伴走したテキストを書いた批評家たちの所在を懸命にたどったところ、80歳代ではあるがみんな元気で、小社120周年の記念出版にしたい旨オファーしたとこ ろ、大感激。画家たちの遺族との交渉や紹介の便をはかってくれ、更にフランス・ベ ルギーの美術著作権協会も協力的に連動してくれたこともあって、ようやく<幻の名著、渇望の復活>となった。32年間、お互い長く生きていて、よかったのかもしれない。
 今回の復刊は、前回12巻・別巻1のうちベスト6巻を選んだ。それに単なる重版ではない。作品はカラーを充実したり、差し替えたりしたうえ、さらに増ページはもとより、年譜、書誌は2006年まで補足、マグリットには下記の特典がつく。当時自己検閲したベルメールの作品やマン・レイの写真、エルンストコラージュもたくさん紹介している。ド迫力に満ちたリヴァイズド編集だ!
 巖谷國士氏いわく、<選ばれた画家たち……そして訳者のうち幾人かもまた没したが、「骰子の7の目」はいまもなお、実現された不可能、未知、驚異のシンボルにとどまっていることだろう> 故人となった訳者は、澁澤龍彦種村季弘宮川淳の各氏。
 瀧口修造さんは、<絵画とは、——慾望回帰のしるしだとさえ言いってもよいかも知れない——>といったのが、本叢書に寄せた衝撃的なメッセージだった。破壊の時代の予 兆と快感。原点を探るシュルレアリストのことばに説得力があったが。いまは?
 現在、古本価格は、美書でマグリット1万、ベルメール2万、デルヴォー1万、マン・ レイ、エルンストは6千、ゾンネンシュターン1万が相場
  復刊は、据え置きの定価3,990円(税込)のお買い得、5月2日発売(書店にて予約受付中)

河出書房新社|特集|120周年記念出版

増補新版の第1巻、『ルネ・マグリット』の初版をお買い上げの方全員に、特典として
◎第11回国際シュルレアリスム展「絶対の隔離」1965ポスター 『シャルル・フーリエの調和的肖像』
◎復刊記念小冊子『月報0号・6人の画家
を、贈呈いたします。(書籍に封入されています。)

河出書房新社|特集|120周年記念出版

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